富士山直下で2000年10月、低周波地震が観測され、「マグマだまり」が生きていることが大きなニュースとなった。
これがきっかけとなり、静岡、山梨、神奈川3県などは01年7月、「富士山火山防災対策協議会」を組織し、
最初のハザードマップ(災害予測図)を04年に作成した。今春のハザードマップ改定は17年ぶりとなる。

今回は低周波地震などの噴火の前兆現象について解説しよう。
現在、富士山の地下約20キロには、高温の液体マグマで満されたマグマだまりがある(図)。
これが地表まで上がってくると噴火が始まる。

噴火の前にはさまざまな前兆現象が観測される。まずマグマだまりの上部で「低周波地震」と呼ばれる、
ユラユラ揺れる地震が起きる(図のa)。
人体に感じられない小さな地震だが、しばらく休んでいたマグマの活動が始まったときに起きる。
低周波地震は、通常の地震と違ってゆったり揺れる地震のことをいう。
https://news.yahoo.co.jp/articles/aa2d9241dbce31ba7b8eacf93a692929559179b7