https://www.bbc.com/japanese/59488360

米ファイザーのブーラCEOは「非常に高レベルの防御で命を守りたいのならば、今後人類はワクチンの定期接種が必要になると思う」と述べた。

米ファイザーのブーラCEOは「非常に高レベルの防御」を維持するには、ワクチンの定期接種が必要になると思うと述べた。

イギリスは現在、1億1400万回分のファイザー製および米モデルナ製ワクチンを追加で確保している。今後2年間に運び込まれる予定。

1年前にファイザーと独ビオンテックが共同開発した新型ウイルスワクチンの使用を世界で初めて承認したのはイギリスだった。

BBCによるブーラCEOのインタビューは、新型ウイルスのオミクロン変異株の存在が明らかになる前、そして英政府がファイザー/ビオンテック製ワクチン5400万回分とモデルナ製6000万回分を2022年と2023年に追加購入する契約を結んだと発表する前に行われたもの。

英保健相によると、ワクチン追加購入の契約には、オミクロン株や今後出現が懸念される変異株に対抗するために必要な修正がされたワクチンも含まれる。

ファイザーは、オミクロン株と同様に南アフリカで最初に確認されたベータ株や、インドで最初に確認されたデルタ株の出現を受け、アップデートしたワクチンをすでに製造していたが、このワクチンは必要ではなくなったと、ブーラ氏は述べた。

同社は現在、オミクロン株に対応した最新型のワクチンを開発中で、100日以内に完成予定という。

ブーラ氏は、新型ウイルスのパンデミックで何百万人もの命を救ったのはワクチンであり、ワクチンがなければ「社会の基本構造が脅かされるだろう」と述べた。

ファイザーは年内に30億回分、来年には40億回分のメッセンジャーRNA(リボ核酸)ワクチンの供給を予定している。

これまではワクチンによる防御効果を得ようと、世界的な競争が繰り広げられてきたが、2022年には各国が「必要な分の」ワクチンを持つようになるだろうと、ブーラ氏は述べた。