政権交代:識者はこうみる
https://jp.reuters.com/article/idJPJAPAN-11254420090831

[東京 31日 ロイター] 第45回衆院選は、民主党が300議席を超す議席を獲得して圧勝し、同党中心の連立政権を樹立することになった。市場関係者のコメントは以下の通り。

●株式市場は当面歓迎ムード、組閣後は政策実現力を見極めへ

 <三菱UFJ証券 投資情報部長 藤戸 則弘氏>

選挙結果はほぼ事前の情勢調査通りとなり、株価にある程度は織り込まれているが、閉塞感を打破したいという国民の意思の表れであり、株式市場では一応の歓迎ムードで始まりそうだ。前週末には米インテルINTCが第3・四半期の売上高見通しを引き上げていることもハイテク株には追い風となろう。景気や企業業績は底打ち傾向がみえてきており、株価は当面、緩やかな上昇・下値切り上げとなりそうだ。

 ただ歓迎ムードも組閣のときがピークだろう。その後は民主党のマニフェストに掲げられている政策がどの程度実現できるのかを見極められる段階に入る。財源問題があるほか、国家戦略局をベースにした予算編成も12月までには時間が乏しく、官僚の出してきた案をやや修正する程度になる可能性も大きい。そうなれば期待が大きい分、失望も大きくなるだろう。