4日間不眠、水1リットル…陸自で最も過酷な訓練 極限状態の33人帰還

 約11週間を山中などで過ごし、陸上自衛隊で最も過酷とされるレンジャー訓練を終えた隊員33人の帰還式が3日、長崎県佐世保市の陸上自衛隊相浦駐屯地であった。

 訓練には素養試験を通過した水陸機動団の精鋭が参加。山間部での敵を想定した襲撃、銃を持った走行訓練などを行い、最後の4日間を水は1日1リットル、睡眠時間なしで約40キロの装備を背負って移動した。訓練中には隊員の1人が滑落して一時行方不明となるトラブルもあった。

 帰還式では家族や同僚隊員が爆竹を鳴らして33人を迎え、第1水陸機動連隊長の開雅史1等陸佐は「これに満足せず、自らを磨き続けてもらいたい」と訓示。式後、空腹や疲労などで極限状態の33人は、同僚から贈られたケーキをほおばり、炭酸飲料をがぶ飲みしていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cd5f3e613454ebc5a492e94f6544827644c78067