お気に入りの映画の話から、気になるあの人の心の中を少しだけのぞき見る【かけがえのない1本】シリーズ。今回は、テレビ、映画、舞台、YouTubeと幅広く活躍している藤森慎吾(38)さんに“かけがえのない1本”を聞きました。(※映画のネタバレ要素を含みます)

 私、藤森のかけがえのない1本は、アーノルド・シュワルツェネッガー主演『コマンドー』(1985年)です。最初に観たのは小学生の時。それから38歳になるまで、たぶん人生で一番見返してる作品だと思います。

 ものすごくシンプルなアクション映画です。シュワちゃん演じる主人公が、さらわれた娘を助けるために、一人でとある国家に挑んでいくという、“ザ・シュワちゃん”映画という感じなんですけれど、『ターミネーター』(1984年)や『プレデター』(1987年)といった作品がある中で最初に出会ったのが『コマンドー』でした。

 幼心にかっこいいな、と最初に思ったのがシュワちゃん。“シュワちゃん”なんて気安く呼んでいますけど、1回、映画の宣伝でシュワちゃんが来日した時にバラエティー番組で共演させていただいた思い出もありまして、より一層好きになりました。最近の若い方はもしかしたらシュワちゃんのことを知らないかもしれないですし、結構な年齢のおじいちゃんになっちゃってますけど、若い時のキレキレの肉体と、素晴らしい演技、それからアクションは本当にすばらしい。

 いまだに筋トレをしながら、どこかでシュワちゃんを追い求めてる自分がいる。今の自分がある原点だと思っています。「I’ll be back」だけじゃない、シュワちゃんをぜひ楽しんでいただきたいと思います。

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■映画『コマンドー』1985年、アメリカ、マーク・L・レスター監督

 1984年公開の『ターミネーター』で一躍人気を集めたアーノルド・シュワルツェネッガーが主演するアクション映画。かつて特殊部隊のリーダーだった男の娘が誘拐された。敵の目的は、彼の殺人能力で某国の首相を暗殺すること。だが男は飛行機から密かに脱出! その事実が敵に発覚する前に、巨大な悪の軍団のアジトを探し出し、たった一人で潜入する。

https://news.yahoo.co.jp/articles/f0a30e2275dc0671cc7391d1c4f09fdb5828dd12