3回接種も感染…“オミクロン患者”語る意外な症状
https://news.yahoo.co.jp/articles/2f8d6cccc18cb88e23c6517531553df7261cf75b

Q. いま体調はいかがですか?
「少し改善しました。倦怠感はまだ残っていますが」
“ワクチンを3回接種”したにもかかわらず、オミクロン株に感染したエラド・マオール医師です。

(オミクロン株に感染したエラド・マオール医師)
「ファイザーのブースター接種を8月に受けました。だからコロナ感染は衝撃でしたし、オミクロン株と判明し2度目の衝撃を受けたんです」
「こっちはバスルーム、こっちは私の隔離部屋です」

先月27日に陽性が判明し、自分の部屋で療養生活を続けています。
(オミクロン株に感染したエラド・マオール医師)
Q. あなたの経験したオミクロン株の症状を教えてください
「ひどいのどの痛みでした。最初コロナではなくインフルエンザだと考えたのものどの痛みのせいです。通常のコロナ患者はせきが出るでしょう?
せきはあまり出ませんでした。筋肉の痛み、38.5度の熱、それと倦怠感で48時間も寝込んでしまいました」
Q. 味覚や嗅覚に異常はなく、のどの痛みだけですか?
「味覚はありました。味覚・嗅覚に異常はありませんでした」

アフリカへの渡航歴がないマオール医師は…
先月下旬に訪れたイギリスで感染したと考えています。

心臓専門医のオマール医師は、先月21日〜23日にロンドンで開かれた会議に出席。
オミクロン株がWHOに報告(24日)される前だったためか、1200人以上の出席者の中にはマスクをしていない人もいます。

(オミクロン株に感染したエラド・マオール医師)
「ウイルスの潜伏期間、発症のタイミングを考えるとロンドンが最も疑わしいです。人々が考えているよりかなり前にオミクロン株がヨーロッパに潜んでいた可能性は高いと思います」

3回接種したのに感染したマオール医師。しかし「ワクチンの効果はあった」と考えています。
(オミクロン株に感染したエラド・マオール医師)
「もしワクチン接種をしていなかったら重症化して入院していたと思います。(発症前に接した)妻も子ども、同僚や患者も全員感染したでしょう。」

▽60人診療の医師「軽い症状」
最初にオミクロン株を検出し、世界で最も多い227人の感染の報告がある南アフリカ。
オミクロン株の感染者を最初に診察した南アフリカ医師会の会長は、今のところ「重症患者は出ていない」といいます。
(南アフリカ医師会 アンジェリーク・クッツェー会長 )
「私が診ている患者のほとんどは非常に軽い症状です。ワクチン接種を済ませた人たちも感染していますが重症患者はいません」

発見初期から約60人の患者を診察したという会長によれば、インフルエンザのようなのどの痛みや節々の痛み、倦怠感が特徴で、従来株であった味覚や嗅覚障害がありません。
40歳以下の若い患者が多く、現段階で酸素吸入を必要とするような重症患者は1人もいないといいます。
EUの衛生当局も感染が確認された17カ国167人について症状が判明している全員が無症状か軽症だとしています。

ノルウェーでは、クリスマスパーティーで“オミクロン株の市中感染”が発生しましたが、13人の感染者はいずれも症状が軽く、入院している人はいないといいます。

ドイツの疫学者、カール・ラウターバッハ医師はオミクロン株がデルタ株と置き換わっても、症状が軽いなら「前倒しのクリスマスプレゼントになる」と発言。「パンデミックの終焉を早める可能性さえある」と話しています。

オミクロン株は「感染力は強いが症状は軽い」のでしょうか?
(WHO専門家 マリア・バンケルコフ氏)
「どのような変異株も最初は軽い症状です。重症化までに時間がかかっている可能性もあります」
WHO世界保健機関は3日
「今のところ死者の報告はない」としながらも、「重症化について判断するのは時期尚早だ」と述べています。