マーケティングの新常識!「ググラビリティ」ってご存じですか?
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/74903?page=4
ネーミングの工夫で、知名度は爆上がり

「プロイノベーション」という言葉を思いついたときのことは、よく覚えています。Googleで調べてみると新語としてすでに存在していて、一瞬がっかりしましたが、それでもまだあまり浸透していない言葉だったので、社名に選んだのです。結果として、非常にググラビリティが高い会社になりました。

「逆ググラビリティ」
これまでググラビリティを「高める」ことについて説明してきましたが、逆にググラビリティを低下させて、「不都合な検索結果を下位に追いやる」というマーケティング手法も考えられます。

最近では、「ペヤングソースやきそば」の「逆ググラビリティ」が話題になりました。2014年、やきそばのカップ内に虫の死骸が混入しているという疑惑がSNSで浮上し「ゴキブリではないか」と騒動が起こりました。事態を重く受け止めた製造元のまるか食品は、半年以上ペヤングの出荷を自粛していました。

販売を再開してから、ペヤングはいくつもの派生商品を発売しています。中でも「ペヤング 激辛やきそば超大盛」「ペヤング 魚介MAXラー油やきそば」「ペヤング 牛タン塩やきそば」「ペヤング 獄激辛やきそば」「ペヤング 牛脂MAXやきそば」「ペヤング ギョウザじゃんやきそば」など、「ガ行」の音から始まる新商品や限定商品を連発しています。

これは検索エンジンに「ペヤング g」まで入力した際に、混入事件を思い出させる「ゴキブリ」の文字が候補として出ないようにするためではないか、という説がネットで騒がれたのです。