パク教授は、死亡者数が突然増加した原因に接種効果の低下を挙げた。パク教授は「3〜4月に高危険群への接種を始めて死亡者数が徐々に少なくなり、接種4カ月後である7月から少しずつ上昇していることが明らかになった」とし「AZの限界ではないかと推定される」と述べた。続いて「ファイザーだけ接種したイスラエルを見ると、韓国よりやや長い6カ月間隔で接種効果が大幅に落ち、ブースターショット(追加接種)を迅速に行ったところ、再び接種効果が上昇する様子を確認することができる」と説明した。

パク教授は、この状況を克服するには高危険群に対するブースターショット接種のスピードをもう少し上げて集中的に行うべきだと指摘した。韓国内のAZ接種者は1103万人で、全体接種者の26.7%に達する。ほぼ60〜74歳の高危険群だ。

このような分析は実際の研究でも確認されている。先月、国立保健研究院がワクチンの中和能力(ウイルスを無力化する能力)を分析したところ、AZは3カ月後に中和抗体数値が392から146に大幅に落ちた。ヤンセンもほぼ同じだ。ファイザーは中和抗体数値が接種完了後最高2119まで上昇し、5カ月には233まで減った。

パク教授は、最近のコロナ流行が安定傾向に入った日本の場合、ファイザー・モデルナを主として打ち、その効果低下時点が韓国より遅いからだと分析した。パク教授は「日本はファイザーとモデルナだけを接種したが、接種効果に加えて鎖国政策(入国禁止政策)で今のような防疫安定効果が現れたとみられる」と話した。また「韓国はそのような形の鎖国政策を展開することは容易ではないため、ブースターショット以外に答えがない」と付け加えた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/946ef213d8562852477a4b1989d08d351833ed07