伊豆大島近海では12月4日から地震が相次ぎ、伊豆大島ではこれまでに震度2や1の揺れを合わせて20回以上観測しています。
次第に地震の回数は減っているものの、気象庁は今後も揺れに注意するよう呼びかけているほか、専門家は火山活動を注視する重要性を指摘しています。

気象庁によりますと、伊豆大島近海では12月4日から地震が相次いでいて、伊豆大島で震度2や1の揺れを観測した地震は、6日は1日で18回に上りました。

7日は午後5時までに1回と回数は減っていますが、12月4日以降は合わせて24回となっています。

伊豆大島近海では過去にも地震が相次いでいることから、気象庁は、今後も揺れに注意するよう呼びかけています。

火山活動については、気象庁は今のところ変化は無いとしていますが、専門家は今後、火山活動を注視していく重要性を指摘しています。

伊豆大島の火山活動に詳しい防災科学技術研究所の森田裕一主幹研究員は、「今回の震源域周辺では、2〜3年おきに地震が多く発生していて、今回直ちに噴火に結び付くと判断する根拠はない」と話しています。

一方で、今後の火山活動については、「伊豆大島は前回の中規模噴火から35年がたって、地下でマグマの蓄積が進み、次の噴火への準備が着々と進んでいる。今回の地震活動もマグマの影響によることは確かで、直ちに噴火に結び付かないと言っても安心情報ではない。伊豆大島の山頂直下の浅い場所で、地震活動が活発化しないかなど今後の活動に注視が必要だ」と話しています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211207/k10013378731000.html