鳥取大学の准教授が、在職当時、自らが発表した論文4本に他の研究者の論文を盗用していたことが分かりました。この准教授は既に退職していて、大学は退職金返還などの処分を検討しています。
論文を盗用していたのは、農学部共同獣医学科の30代の准教授です。鳥取大学によりますとこの准教授は、助教だった2014年から2016年にかけて発表したカニ殻の成分である「キチン」に関する論文4本に、他の研究者の論文の表現をほぼそのまま書き写して盗用していました。またこのうちの1本では、他の研究者の承諾を得ずに共著者にしていたということです。
この問題は、去年10月に大学が設けている窓口にメールによる告発があったことから発覚。大学は、学外者を含む委員会を設置して本人から事情を聴くなどの調査を続けた結果、不正の事実を確認したとしています。
准教授は今年3月に退職していて、大学は退職金の返還を求めるなどの処分を検討しています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/b219fe6edeec986a0882b9608521902af88d3565