2021年12月8日、太平洋戦争開戦から80年――お笑い芸人・カンニング竹山さんはある番組をきっかけに、戦争中の世論といま大事にしなければならないことを考えたという。


当時の人たちのつぶやきからたどると、日中戦争が始まったぐらいまではみんないいもの食って、アメリカのファッションや文化に影響されたりしていた。
その後、日独伊と三国同盟を結んで、それに対する懸念を抱いた人のつぶやきもあったけれども、ドイツがロシアに侵攻したり、カンボジアへ日本が侵攻していく。
それを怒ったアメリカから鉄の輸出を止められ、そこから世の中の声は「アメリカを攻めなきゃいけない」になっていくんだけど、
つぶやきには、それに賛成する人もいれば反対する人もいる。

それを見てるときに、すごく今の世の中の状況に似ているんじゃないかと思った。
世論って、ある一方向に誘導されたり、大きな力に影響されたりしていくわけじゃないですか。
そこで真実がわかんなくなってきていて、その瞬間はいかにも真実みたいに思っていることが、年月が経って振り返ってみると間違っていたということもあるかもしれない。
太平洋戦争なんかがまさにそうで、結局、様々な意見の人が当時もいたと思うんですね。
だけど、「大東亜共栄圏を守るために戦争をやったんだ」って、いまだにずっと言ってる人もいる。

日本の国内では「万歳万歳」と戦地に人を送り出していたけど、戦地に行った軍人の日記にはとてつもない地獄がつぶやかれていた。
こうして、世論って分断されていったわけですよね。

ひとつわかったのは、この令和の世の中に生きる僕たちと、昭和ひと桁から昭和10年代に生きた人たちの考えと生活の根本は何も変わってないということ。

ということは、また同じ過ちを我々は繰り返してしまうかもしれない。

以下略
https://news.yahoo.co.jp/articles/e463b1663caf951ce620f1c27e36efe768adedd6