「梅毒」感染爆発に気をつけろ 全国で34%増、東京で60%増

12/10(金) 9:06

 新型コロナに気を取られているうちに静かに広まっている感染症がある。主に性行為によって感染する「梅毒」だ。
患者数は2013年に全国で1000人を突破、今年は7000人突破が確実視されている。しかもこれまでは東京、大阪などの大都市圏での増加にとどまっていたが、最近は地方都市に広がっているという。
「性感染症 プライベートゾーンの怖い医学」(KADOKAWA)の著者で日本性感染症学会の功労会員でもある「プライベートケアクリニック東京」の尾上泰彦院長に聞いた。

「梅毒は今年に入り日本全国では約34%、東京では約60%増加。梅毒は全件数を1週間以内に届け出しなければならない5類感染症に指定されています。
昨年の44週(〜11月1日)までが4782人に対して、今年の同時期は6398人で、すでに昨年1年間(53週)の5784人を上回っています」

 驚くべきは東京の増加率。昨年の45週時点では1312人、53週で1579人だったのが、今年は45週までに2085人と昨年の1.6倍にまで増加している。

 また、これまでには報告数が少なかった地方都市でも増えていて、大分県では、2014年の1年間に5人だった感染者数が今年11月17日までに44人となった。うち20〜40代が32人(男性25人、女性7人)となっている。

「東京都の梅毒患者報告数を男女別に見ると、10代(男性10人、女性38人)、20代(同374人、501人)までは女性が多いのに対して、それ以降は逆転。
30代(417人、122人)、40代(379人、44人)、50代(171人、11人)、60代(39人、0人)、70代以降(21人、5人)と男性が圧倒的に多くなっています」

https://news.yahoo.co.jp/articles/b96c4bb664af7eb4c1bc03e38c5ba9e4b66df945