IOC(国際オリンピック委員会)が、これまでは安全が確認されたと主張してきた、中国の女子テニスの彭帥選手について、バッハ会長は「彼女は非常に不安定な状況にある」と述べ、IOCとして支援していく考えを示した。

IOCは、彭帥選手とビデオ通話したと発表した以降、FNNの取材などに対して、繰り返し「安全を確認した」との立場を示していた。

しかし、9日に行われたバッハ会長の会見で、「安全な状況にあるなら、なぜ支援するのか」と記者から質問されると「彼女が非常に不安定な状況にあるからだ」と答えた。

バッハ会長は、性的強要があったと告白した彭帥選手が非常に不安定な状況にあるはずだと述べ、彼女の身に起きたことについて中国側と協議していると答えた。

前日に行われた会見でも、彭帥選手についての質問が出たが、バッハ会長は「抑圧されていると感じなかった」などと答え、問題視していない立場を示していた。
https://www.fnn.jp/articles/CX/283127