“そば湯”で味わう出雲そば !  島根県出雲市の「釜揚げそば」 – at home VOX
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石原さん「器に入っているのはそば湯です。釜揚げそばは、湯がいたそばを水洗いせず、そのまま器に入れてそば湯を注ぎ、お客さまにお出しするんです。食べる時は、薬味を加えてつゆを入れ、少しずつ味を調整していくのですが、まずは何も加えずにそば本来の味わいを楽しんでみてください」

石原さん「そばの香りと味わいが素晴らしいでしょう。出雲そばは、ひきぐるみと言って収穫したそばの実を黒い殻ごとひいて粉にします。だからこそ、野趣に富んだ味わいになるんですよ。うちでは出雲のそば粉をメインに使い、他県のそば粉を2種類ほどブレンドしています。この麺をそば湯ごと食べることでそばの風味がいっそう増すんです」

石原さん「一説によると、その昔、出雲大社の参道には屋台が立ち並び、参拝客にそばを振る舞っていたそうです。当時は井戸で汲んできた水でそばを湯がいていたので、水はとても貴重でした。そのため、湯がくたびに水を替えたり、今のようにそばを水で洗うことができず、湯がいたままのそばを器に盛っていたのが、釜揚げそばの由来といわれています。時期は定かではありませんが、200〜250年ほど前にはあったのではないかと聞いています」