こうした島内世論の分裂は、イバニェスの日々の仕事にも影を落とした。暗くなってから、出動するようになったことだ。
明るいときだと、一部の動物愛護活動家の妨害にあった。ごく少数だが、自分を侮辱したり、大声を出して野良犬を遠ざけたりした。

「最近までは、仕事で問題を感じることはなかった。ところが、ビデオカメラを自分の顔に突きつけられるようになった」

そして、こう付け加えた。「そんなときは、体が震えてくる。自分は、悪人ではない。この問題に決定権があるわけでもない。
せめて、ストレスを家に持ち帰らないようにしている」
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