サマーズ元米財務長官は米経済にインフレが定着したと指摘し、リセッション(景気後退)に陥らずに金融当局が物価上昇を沈静化できる可能性は低くなったとの見解を示した。

米ハーバード大学の名誉学長でもあるサマーズ氏(67)は、向こう2年の間にリセッションに陥る可能性を30ー40%と見込む。
金融引き締めが経済成長の急減速を招くことがない、いわゆるソフトランディング(軟着陸)に成功する確率は20ー25%と予想した。

現在の労働力不足は同氏が記憶する限りで最悪だと述べ、喫緊の課題は労使交渉で労組側がインフレ補償を求め始めたことだと指摘した。
一方でイエレン財務長官はこれまで、賃金と物価が互いの上昇圧力になる賃金・物価スパイラルの兆しは見られないとの認識を繰り返している。

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