羽生市消防本部(鈴木順一消防長)は1日、同市三田ケ谷で11月17日午後4時ごろに発生した交通事故による車両火災に際し、迅速で的確に初期消火した功績で、行田市桜町の小川工業の社員山口皓太郎(こうたろう)さん(19)に同本部で感謝状を贈った。

 交通事故は、信号機のない十字路交差点で起きた。22歳男性の乗用車と89歳男性の軽トラックが出合い頭に衝突。軽トラックは横転して、エンジン部分から火災が発生。車で通り掛かった山口さんがすぐに消火に当たった。

 山口さんは「キヤッセ羽生が近くにあるので、そこの消火器を使わせてもらった。追加の消火器も持ってきてもらった。3本使って消し止めると、乗用車の男性と一緒に軽トラックから男性を助け出した」と話した。トラックの男性は軽傷で済んだ。

 鈴木消防長は「119番通報を受け、消防車と救急車など5台が現場に駆け付けた。到着時には車両火災は消し止められていた。山口さんの迅速で的確な判断がなければ、被害は大きくなっていたかもしれない」と話し、勇気ある行動に感謝した。

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