「Scientific Reports」で発表された論文によると、腸内微生物の移植を施された自閉症スペクトラム(ASD)の患者を2年かけて追跡調査した結果、
消化器系の問題に改善がみられたほか、患者に特徴的な「社会的ふるまい」にも45パーセントも改善がみられたという。
注目すべきは、自閉症の症状は治療後もゆっくりと改善し、長く続いたことだ。
この研究は、腸内微生物移植が自閉症スペクトラムの長期的な治療において効果的である可能性を示唆している。

自閉症スペクトラムの子どもたちの多くには、慢性的な腹痛、消化不良、下痢、便秘など、消化器系の問題があることが知られている。
毎日のように続く不快感や痛みは、さらなる過敏症を引き起こし、注意力や学習能力、または行動に悪影響を及ぼしている可能性がある。

https://wired.jp/2019/04/20/autism-spectrum-disorder-gut-microbiota/