「真面目に働いていて、ほぼ決まった月収があったからでしょうね。最初、大手の消費者金融会社から13万円の枠を貰えました。2005年頃の話ですね。これはびっくりしました。電話で簡単な聞き取りだけで、現金を手にしたのですから。

ところが、その後、就活でいろいろ重なってカネがなくて。13万円の枠は目一杯使い切った。他、どこからも借りられない。それでやむを得ず他の消費者金融に申し込んだら、毎月きちんと返済しているし、実家暮らしだったということもあるのでしょう。30万、50万と借りられる訳ですよ。

もちろんこれは返済しなければいけない。でも消費者金融からは借りられない。そうなると今度はまだ枠が空いているクレジットカードでそれを返済しようとなる。当時はクレジットカードで新幹線の回数券を買い、これを金券ショップに持ち込み、現金化するという手口です。東京・新神戸間の新幹線回数券なら、当時、15万円になりましたかね。

実際は、経済的余裕などできていないのですが、それでも15万、30万というカネを動かせる。ちょっと余裕ができた気になりましたね。うまくやりくり……、いや、やりくりといえるのかどうかわかりませんが、一応、年齢相応の社会人らしい振る舞いはできるようになりました。」

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