「草津町長室で黒岩信忠町長と肉体関係を持った」などとする内容を電子書籍に掲載し、
その後、解職請求(リコール)に伴う住民投票で失職した新井祥子元町議が13日、群馬県前橋市内で記者会見し、
黒岩町長に対する強制わいせつ容疑の告訴状を同日、前橋地検に提出したと明らかにした。地検は受理するかどうかを検討する。

告訴状によると、2015年1月、黒岩町長から町長室で胸を触られるなどのわいせつ行為を受けたとしている。
会見で新井氏は「黒岩町長から反省の言葉がなく、町議会の百条委員会でも町長の偽証が町ぐるみで隠蔽(いんぺい)されている」とし、
「来年1月に強制わいせつの公訴時効を控え、事件の事実関係を明らかにしたい」と述べた。

一方、「肉体関係を持った」と主張していた電子書籍の内容については、著者からの確認がないまま配信され、事実と異なる内容が掲載されているなどと説明した。
告訴のタイミングを巡り、来年1月に実施される町長選や町議補欠選との関連は否定した。

会見を受けて、黒岩町長は「(会見の内容は)うそも甚だしい。来月の町長選での町長の失脚を狙った思惑は明らか。告訴状が受理されるようであれば、ただちに虚偽告訴の疑いで告訴する」と話した。

新井氏は19年11月に「町長から性被害を受けた」と電子書籍で訴えた。町長は虚偽だとして名誉毀損(きそん)の疑いで刑事告訴、民事でも提訴し、町議らがリコール運動を展開。
新井氏は住民投票で失職し、町選管や県選管に異議や審査を申し立てたが棄却され、最高裁でも敗訴している。

https://www.jomo-news.co.jp/articles/-/41980