ロンドンでの感染、4割超がオミクロン 「48時間以内に主流に」

英国のジャビド保健相は13日、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」が、ロンドンにおける新規感染の44%超を占めており、48時間以内に主流になりそうだ、と議会で明らかにした。イングランド全体では2割超を占めているという。
英国では同日までに、オミクロン株での初の死者1人が確認されている。ジャビド氏は、オミクロン株ほど「速く感染拡大した新型コロナの変異種はない」と述べた。
また、ジャビド氏は、これまでにオミクロン株への感染で、イングランドで10人が入院したことも明らかにした。
上で「入院や死亡が、感染から約2週間遅れて起きることを忘れてはならない。今後数日から数週間の間に、これらの数字が劇的に増加することが予想される」と強調した。
入院患者10人について、保健当局は13日、年齢は18〜85歳で、大半がワクチンを2回接種済み、と発表した。既往症の有無などは明らかにされていない。
英国ではオミクロン株の感染者は、最初の2人が先月27日に発表されて以降、13日時点で累計4713人に達している。
新型コロナ全体の1日当たりの新規感染も11月以降に増えており、13日には5万4千人超を記録した。
ジョンソン英首相は同日、オミクロン株について「(従来型より)症状が軽いという考えは、いったん脇に置いて、感染が加速していることを認識する必要がある」と述べ、ワクチンの追加接種(ブースター)を早期に受けるよう呼びかけた。
https://www.asahi.com/articles/ASPDG2S94PDGUHBI008.html