https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211214/k10013386041000.html

真鍋淑郎さん

「日本では常に互いの心をわずらわせまいと気にしています。
とてもバランスのとれた関係を作っています。
日本人が『YES』と言うとき、必ずしも『YES』を意味しません。
実は『NO』かもしれません。なぜなら、他の人の気持ちを傷つけたくないからです。
とにかく人の気持ちを害するようなことをしたくないのです。
アメリカでは他の人の気持ちを気にする必要がありません。
私は他の人のことを気にすることが得意ではないのです。
アメリカで暮らすってすばらしいことですよ。
私はまわりと協調して生きることができないのです。
それが日本に帰りたくない理由の一つです」

「アメリカでは研究でやりたいことが何でもできました。
非常に恵まれた中で、コンピューターの購入代金などすべてアメリカの政府がやってくれました。
非常に多くのお金を使いました。私のような科学者が研究でやりたいことを何でもできるんです」

「アメリカの科学アカデミーは、日本よりはるかにいろんな意見が学者から上がってきます。
日本よりはるかにいいと思います。日本の置かれた現状は非常に難しいですね。
政治家と科学者のコミュニケーションがうまくいっていないのが問題だと思います。
日本政府の政策にいろんな分野の専門家の意見がどのように伝わっているのか。
政治家に対してアドバイスするシステムが日本は難しいところがいっぱいあると思うんですよ」

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211214/K10013386041_2112131521_2112131522_01_04.jpg