>>31
グノーシス主義が指摘したのは、一神教の教えの矛盾なんだよ

一神教は『神を疑ってはならない』『神を試してはならない』
『神は全能にして、完璧な存在である』と言っている

次に一神教は言う
『神は自らに似せて人間を作った』と
ここで破綻が生じる
神が本当に自らに似せて人間を作ったなら、
人間はあまりにも不完全すぎるのではないか
本当に全能の主たる神に似せてお作りになられたのか、と

確かに神は人間に似ている
あまりに短絡的で、感情的だ
知恵の実を食べた人間を『神に近付く事を恐れた』から
楽園から追放してしまうし、ノアの方舟においては
人類を津波で押し流そうとしている

とても全知全能にして、超越的な存在のする事じゃない
感情的で身勝手な行いそのもの
これは神は完全でもなんでもない、
不完全で愚かしい存在であり
その神に似せて人間をお作りになられたから
人間は不完全なんだと考えれば、全く腑に落ちる

そして『神は全能である』という言葉が、
矛盾に満ちた欺瞞に過ぎない事が明白となる