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ほんこん、副業で数千万被害 焼肉屋出店も店長らが着服

ほんこんは現在、お好み焼き、たこ焼き、花屋などのお店を経営。これまでにはちりとり鍋、おにぎりなど多方面で出店・プロデュースを行ってきた。
しかし副業を始めるきっかけとなった自身がプロデュースするお好み焼き店は、最大3店舗まで事業を拡大するもうまくいかず2店舗を閉店。飲食店経営の厳しさを知った。

そんな中で忘れられない経験となったのは、2008年6月に知り合い男性と共同で出店した焼肉「ほんこん亭」。
男性に店長を任せ、売り上げは1カ月で600万円、その翌月は750万円と絶好調。ほんこんの手元にもひと月で200万円が入った。しかし開店3カ月目から事態は思わぬ方向へ進むことに。
この月のほんこんの収入はまさかの「ゼロ」。ただ、ほんこんは店長に事情を尋ねるも「支払いが重なって利益が出なかった」との説明で、深く考えることはなかった。

しかし、その翌月も取り分は「ゼロ」。さすがにおかしいと思ったほんこんは伝票を調べ上げて業者に確認することに。
すると肉の仕入れ代で「90万円」と書かれていた領収書は偽造されたもので、実際は料理長が別の業者から安く仕入れを行っていることが発覚し、料理長は差額の20万円を毎月着服していた。

 さらに信頼していた店長が毎日レジから1万円を着服していたことも判明。
アルバイトへ支払う給料も遅れていたことがわかり、事情を尋ねると店長からは「ほんこんさんが『金よこせ』言うて(お金を)持って行ってた」と聞かされていたことも明かした。

また、共同で出店したはずがお金を払っていたのがほんこんだけだったことも判明。結局、店舗は4カ月で閉店した。
ほんこんは知り合いの弁護士に相談したが「(賠償金は)取れませんよ」と言われるも「腹立つから」と内容証明を送ったという。しかし、音沙汰もなく店長らは行方不明に。
被害総額は4カ月でおよそ数千万円。授業料というには高すぎる苦い経験となった。