新型コロナウイルスの感染者や医療従事者らへの差別をなくすための啓発活動「シトラスリボンプロジェクト」に、城南中(佐賀市)の全校生徒約480人が取り組んでいる。
11月末から1カ月間かけて作ったリボンを、地元の赤松まちづくり協議会に寄付して活用してもらう予定。

啓発活動は愛媛県で昨年4月に始まり、地域、家庭、学校(職場)の意味を持つ三つの輪が付いた黄緑色のリボンを身につけることでプロジェクトへの賛意を示す。
県内では地区のまちづくり協議会が中心となって進めている。生徒会役員が赤松まちづくり協議会から話を聞き、取り組むことにした。

生徒たちは昼休みに教え合いながら作業をしており、3年の築地里於佳さんは「複雑で難しかった。医療従事者に届いたらうれしい」と笑顔を見せる。
生徒会長の藤木はる菜さん(3年)は「どのクラスでも、全員で作り上げようとしている。心を一つにするいい機会になった」と手応えを口にした。
谷添琴美教諭(29)は「コロナ禍で困っている人に思いをはせてくれた。
生徒たちが協力している様子がほほえましかった」と目を細めた。

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