北新地放火殺人 容疑者を知る人
「みんなに縁切られて、親にも兄弟にも子供さんにも。一人ぼっちになった」
https://news.yahoo.co.jp/articles/594e330b42eb67a96d6859a774c5d7c0fd2474c5

大阪・北新地のビルで24人が死亡した放火殺人事件で、容疑者の男は事件当日、可燃性のある液体を自転車で運んで、現場まで移動したとみられることが分かった。  櫻茜理記者が現場から報告する。  
谷本容疑者のものとみられる自転車は、現場のビルの前に放置されていた。ビルの防犯カメラの映像から、男が建物に入った直後、火災が起きたとみられ、警察は19日も現場検証を行い、詳しい状況を調べている。  殺人と放火の疑いで大阪府警が氏名を公表したのは、住所・職業ともに不詳の谷本盛雄容疑者(61)だ。  
当初の捜査で「男が暖房機器の近くで、紙袋を蹴り倒し、漏れた液体に引火した」という目撃証言があったが、院内の防犯カメラには、谷本容疑者が床の液体のそばにしゃがみ込み、火をつけているような様子が、映っていたという。  現場からは油の成分が検出され、警察はガソリンの可能性があるとみて調べている。  また、現場のビルの前で谷本容疑者のものとみられる自転車が押収され、周辺の複数の防犯カメラに、自転者のかごに紙袋を入れて走る姿が映っていたという。  事件直前、放火とみられる火事が起きた谷本容疑者の自宅でも油の成分が検出されており、警察は、谷本容疑者が自宅から現場まで自転車で移動したとみて捜査している。  
谷本容疑者の元勤務先の関係者は「みんなに縁切られて、親にも兄弟にも子供さんにも。一人ぼっちになった」「そういう心の悩みを主人に打ち明けています」と語った。  谷本容疑者は1人暮らしで、近所づきあいもほとんどなかったとみられている。  警察は、クリニックとの間でトラブルがなかったか調べるとともに、まだ分かっていない遺体の身元確認を急いでいる。