シゾイドパーソナリティ障害は、社会的関係から距離を取ることと全般的な無関心、また対人関係での感情表現の少なさの広汎なパターンを特徴とします。
シゾイドパーソナリティ障害の患者は、他者との親密な関係に対して関心がないようにみえ、一人でいることを好みます。
シゾイドパーソナリティ障害の診断は、社会的関係から距離を取ることと無関心、また感情表現の少なさなどの、特定の症状に基づいて下されます。
社会的技能を身に付けることに焦点を当てた認知行動療法がこの障害の患者を変化させるのに有用な場合があります。
パーソナリティ障害(人格障害とも呼ばれます)とは、本人に重大な苦痛をもたらすか、日常生活に支障をきたしている思考、知覚、反応、対人関係のパターンが長期的かつ全般的にみられる人に対して用いられる用語です。


シゾイドパーソナリティ障害の患者は、社会的状況に反応したり(例えば、微笑んだり、頷いたりすることにより)、感情を示したりすることがまれです。患者は、挑発された場合でも、怒りを表すことに困難があります。重要なライフイベントに適切に反応することがなく、状況の変化に対する反応が受け身にみえることがあります。そのため、自分の人生に方向性をもっていないようにみえることもあります。

まれに、このような患者が安心して自分の内面をさらけだす場合、患者は(特に社会的交流において)苦痛を感じていることを認めます。

https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ゾイドパーソナリティ