トルコ大統領が利下げ継続表明、イスラムの教えに基づくと主張
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-12-19/R4DSKPDWRGG001

トルコのエルドアン大統領は19日、中央銀行による利下げを継続させると表明した。自身の新たな政策推進の根拠にイスラム教が高利貸を禁じていることを挙げた。リラは世界の通貨の中でこの3カ月のパフォーマンスが最悪となっている。

エルドアン大統領はイスタンブールからテレビ放映された発言で、「われわれは金利を引き下げている。それ以外のことを私に期待してはならない」とし、イスラムの教えで求められていることを「私はイスラム教徒として実行し続ける」と述べた。

同大統領が現行の金融政策の正当化に宗教を持ち出すのはこの1カ月で2回目。足元の政策は景気てこ入れに向け借り入れコストを低くするという大統領の要求に沿ったものとなっている。リラ安は経済状況の結果だが、新たな経済政策を撤回しないと大統領は述べた。


リラは対ドルでこの3カ月に約半値となった。
エルドアン大統領が先月、より低い金利と通貨安に依存する経済モデルを示してから下げが加速している。

トルコ・リラ下げ止まらず、一時18%安−節目次々破り安値更新

アジア時間20日早朝の取引でリラは約0.7%安の1ドル=16.53リラ。17日には一時17.1452リラと、過去最安値を付け、週間ベースで7週連続の下落となった。