国土交通省が建設業関連の統計のデータを二重に計上していた問題をめぐり、岸田総理大臣は参議院本会議で、経緯や原因を検証するため第三者委員会で1か月以内に報告を取りまとめたうえで専門的な知見による精査を行って政府の統計に対する国民の信頼を確保していく考えを示しました。

参議院本会議では、昨年度・令和2年度決算の概要の報告と質疑が、岸田総理大臣とすべての閣僚が出席して行われました。

この中で岸田総理大臣は、国土交通省が建設業関連の統計のデータを二重に計上していた問題をめぐり「統計は現在・未来の国民に対する政府の説明責任を果たすために重要であり、充実した決算審議には統計への信頼性が重要だ。今回の事態は大変遺憾であり、徹底的に経緯や原因の検証を行う」と述べました。

そのうえで「国土交通省に対して第三者委員会を立ち上げ、1か月以内に報告を取りまとめ再発防止に取り組むよう指示した。取りまとめのあと、統計委員会の専門的な知見による精査を行い政府統計全体に対する国民の信頼を確保するため真剣に取り組む」と述べました。

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