法務大臣の決済
田中伊三次
(1966.12.03-1967.11.24)
弁護士。
彼は死刑執行を公にしようとしたことで、マスコミ・法務当局から批判された人物である。
彼は67年に、新聞記者に「死刑執行の様子をみんなで見ないか」と言って、顰蹙を買っている。彼はさらにそれを当時の刑事局総務課長(谷口繁義氏の起案書審査で
疑問を持った検事と同一人物)に相談して、ひどく叱られている。
さらに10月16日には新聞記者を集めて、うずたかく積み上げられた書類を指さして「23人の死刑囚の方々の執行命令にサインしました。このことは新聞にお書きになっても結構ですよ」と言った。
このとき同席した秘書官は、苦り切った表情をしていたという。
各社の新聞記者達は、このことを公表したら、自分たちも法相と同じレベルになってしまうと、無視することにしたが、サンケイだけは「公表して、世間とともにその無神経さをわらうべきだ」と言って、
カメラマンを呼び寄せ、法相がサインするポーズをするのを撮影させている。(撮影の時に法相がとったポーズは、左手に数珠・右手に赤鉛筆を持って、机に誕生仏を置いて、
深刻そうな表情でもってサインする。という「図」だったそうである)
彼は67年10月に23人分のサインをした。その結果、10−11月に23人が執行された。
サイン数は24−25人。


(1972.12.22-1973.11.24)
二度目の就任。このときの彼の言葉。
「死刑囚に祈った?とんでもない。どうして極悪非道なことをやった人殺しの冥福を祈らにゃあならんのかね?合掌するのは被害者の霊魂にであって、
これから死刑を執行するから、どうか成仏してくださいと、被害者の霊に合掌したんです」
サイン数は3人。
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参考
法務省は21日、兵庫県加古川市で親族や隣人計7人を殺害し、殺人などの罪で死刑が確定した藤城康孝死刑囚ら3人の刑を執行し、発表した。
https://www.jiji.com/jc/p?id=20211221162646-0040173135