男性への従属を強いる「纏足」を拒否し、自立を求めた清朝中国の女性たち


纏足とは、漢民族の社会において永らく存続してきた慣習だ。地域によっては、何世代にもわたってほぼすべての女性が行っていた。

しかし、全員が纏足をしなくてはいけないという決まりがあったわけでもなく、女性たちは苦渋の決断を迫られていたことが、学術誌「アーケオロジカル・アンド・アンソロポロジカル・サイエンス」誌に掲載された最新の研究で明らかになった。

当時の女性たちは二者択一を迫られた。纏足をして社会経済的地位の高い男性と結婚する可能性を大きく高めるか、慣習を退けて肉体労働に従事して相対的に貧しい人生を送るかだ。そのような決断を求めるシステムが、社会的伝統によって作られていたのだ。
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