当社子会社元従業員による不正行為に係る調査結果のお知らせ
https://www.tokaiholdings.co.jp/ir/news/pdf/2021/20211224release.pdf
2.東海ガス株式会社(以下「東海ガス」)
(1)不正行為の概要
東海ガスの元従業員(以下「行為者 B」)は、会計システムから出力される支払いデータの中に、
行為者 B 自身の銀行口座に対する振込データを追加し、送金することで不正な利益を得たもので
す。
この不正行為は、2014 年 3 月から 2020 年 6 月まで行われ、被害総額は 368 百万円となりまし
た。
(2)不正行為者の属性
行為者 B は、30 代男性で 2009 年 4 月に TOKAI に入社し、以降経理業務を担当しておりまし
た。2013 年 4 月からは東海ガスの経理担当者として勤務し、本件発覚後 2021 年 8 月に死亡しま
した。
(3)不正行為の詳細な内容
行為者 B は、銀行振込データ(支払先口座・支払先口座名義・支払金額等が記載されたもの)
に自己名義の口座及び支払金額を加筆してこれを改竄しました。そのうえで当該改竄済みの銀行
振込データがあたかも正規の支払データであるかのように仮装し、上長に承認させ、当該承認に
基づく振込により行為者 B は不正な利益をあげておりました。
また隠蔽工作として主として支払いにより計上される借入金勘定を未払消費税勘定に振り替え、
消費税納税額を本来の納税額より過少に申告納税し、勘定残高を一致させておりました。
行為者 B は、経理業務や会計システムに精通していたことから、上長から信任を得て経理業務
を任されておりました。そのため十分な牽制機能が働かず、本件不正が可能になったと社内調査
委員会は結論づけております。
(4)不正行為の動機
行為者 B は、不正行為で得た金銭をギャンブル(競馬)、FX 投資等に使用しておりましたが、損
失が嵩み同様な不正行為を繰り返していたことがわかりました。