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非情な考えではあるが外因で心肺停止になるとまず助からない。
ロードアンドゴーというかスクープアンドランで心肺停止から運び出すと近くの救命センターはその対応に追われる。
そうすると本来は救命センターで救命可能なはずの人の治療が遅れて死者が増えることになる。

単純化すると医療機関の対応能力が100あったとして、
心肺停止には30の力が割かれる、重症には20、ほっといても死なない軽症を10としよう。

例えば運び出された順に心肺停止2人、重症1人、軽症2人を搬送したとする。
心肺停止は2人は死亡、重症は救命、軽症も助かったけど何もしなくても死にはしなかった。
しかし、この間に重症が現場で死んでいくわけだ。

そこで心肺停止の対応をスキップして重症5人助けた方がトータルで助かる人が増えるんじゃね?ってのがトリアージの考え方。
闇雲に搬送すると結果的に全体では救命できない命が増える。
時間はかかってもトリアージした方が全体のしてのパフォーマンスが上がるってわけ。