冬なのに給湯器がない コロナ禍の部品不足で品薄 数カ月待ちも

本格的な冬の到来を迎える中、給湯器の品薄が続いている。新型コロナウイルスの世界的流行に伴い、海外からの部品の供給が滞っているのが原因で、注文から商品が届くまで数カ月かかる場合もある。今や日常生活に欠かせない温水洗浄便座など他の工業製品も影響を受けており、専門家は今後しばらく混乱が続く可能性を指摘する。

 「お客さんから『何軒回っても給湯器が手に入らない』とか『お湯が出ずに銭湯に通っている』などと言われるが、今はどうしようもなく、我慢してもらうしかない」

 福岡県で水回り製品の修理をする「福岡水道センター」の蔦本(つたもと)幹夫さん(49)が声を落とす。同社では9月からガス給湯器が品薄になり10月は在庫でしのいだが、11月以降在庫も尽きた。現在も注文から納品まで1〜2カ月かかるため、予約だけ受け付けて工事を待ってもらっている状態だ。

https://mainichi.jp/articles/20211225/k00/00m/040/165000c