外食市場規模、前年比3割減の18兆2005億円…休業・時短で接客業に打撃

日本フードサービス協会が今月発表した2020年の国内外食市場規模推計は、前年比30・7%減の18兆2005億円と大幅に縮小した。
コロナ禍に伴う休業や時短営業で打撃を受けた接客業が相次いだためで、減少幅は統計開始の1975年以降で最大となった。
業態別では、酒の提供が主力の苦戦が目立った。「バー・キャバレー・ナイトクラブ」は57・1%減、「居酒屋・ビアホール等」は36・0%減だった。
外出自粛の影響が直撃した「宿泊施設」が46・0%減、旅客機などで提供される「機内食等」が約7割減となった。

一方で、巣ごもり需要で持ち帰りや宅配が好調だったハンバーガーなどのファストフードを含む「その他の飲食店」は1・4%減にとどまった。
フードサービス協会は例年、夏頃に前年の市場規模推計を公表している。20年分はコロナ禍の影響で売上高を推計する資料の収集が滞り、発表がずれ込んだ。

https://www.yomiuri.co.jp/economy/20211225-OYT1T50079/