中国の感染、昨年3月以来の高水準 デルタ流行
https://www.sankei.com/article/20211227-T6PZGCPCBBNVLM5XH2K2WEOTZU/

中国国家衛生健康委員会は27日、中国本土で26日に新たに確認された新型コロナウイルスの感染者は、
海外からの入国者を除き162人だったと発表した。25日にも160人弱を確認しており、
ロイター通信によると、同委が現在の形で1日当たりの感染者数の発表を始めた昨年3月以降で最多の水準が続いている。

内陸部の陝西(せんせい)省西安市でデルタ株の感染が急拡大しており、26日には同市内で150人の感染を確認した。
西安では23日から、約1300万人の全市民に移動制限を求める実質的なロックダウン(都市封鎖)を実施している。

市内全域では道路や建物などの全面的な消毒作業も行われた。
「消毒後の建物や植物に触れないように」と注意を促しており、強力な消毒液が使われているもようだ。
中国メディアは、西安での流行について「1月下旬には制圧できる」という専門家の見方を伝えており、
当面は感染者数の拡大が続くとみられる。

中国は、わずかな感染拡大も許さない「ゼロコロナ」政策をとっており、
来年2月に北京冬季五輪の開催も控える中、対策をさらに強化するとみられる。