「検査を受けることが最大の迷惑」…コロナを凌駕する「恐怖」広がった=韓国
12/27(月) 8:49 中央日報 配信

昇進を控えた40代の公務員Aさんは、先月小学生の息子のクラスメートが
新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)で陽性診断を受けたが、検査を受けなかった。
検査を受けて感染が判明して隔離される場合、昇進で不利益を受けるのではないか怖いというのが理由だ。

Aさんは「疫学調査が遅れて保健所や学校から特別なお知らせはなかった。また家族全員、症状がなかった」とし
「どうせ無症状なら治療方法も特にないし、検査をして『感染』が判明したら
事務室が閉鎖されて私だけ逆賊扱いされる。だから昇進が目前に迫っている会社員の間ではこうするしかない」と話した。
あわせて「意味のない感染者探しはやめてほしい」と付け加えた。

韓国政府の新型コロナ防疫政策に伴う私的制裁に対する恐怖心が高まっている。
市民は私的制裁に伴う被害を受けるのではないかと戦々恐々としている雰囲気だ。

来年1月に入社を控えたキム・ミソンさん(29)は「政府の方針や政策が明確ではないため
感染して理由もなく入社が先延ばしになったり取り消されたりするのではないかと思って気を付けている」とし
「年末ではあるが外出はせずにできるだけ家にいるようにしている」と話した。

先週に3次ブースターショットを打ったという会社員のチャンさん(27)は
「ワクチン未接種者の同僚がますます疎外されて会社の業務にも支障が出ているところを見て
3次を打っておかなければ私もいつどこで排除されるか分からないので悩んだ末に打った」とし
「今はコロナよりもこのような制裁のほうがもっと怖い」と話した。

専門家はこのような雰囲気に懸念の声をあげている。
高齢者や基底疾患者にとっては簡単なウイルスではないというのが理由だ。
高麗(コリョ)大学九老(クロ)病院感染内科の金宇柱(キム・ウジュ)教授は
ソ氏のコメントについて「一部ではそのように言うことができるかもしれないが
一般化して受け入れることは難しく、あきれる」とし
「重症患者と致命率がどちらも上昇している状況でこのようなことを言うのは危険だ」と話した。

ただし、金教授は「政府の防疫政策に一貫性がなくて疎通が正しく行われていないため人々が怖がっている可能性もある」とし
「ウイルスに対して正確に知ればあまり怖くないが、無知と誤った話のせいで恐ろしく思っている」と話した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/1c6460cf5263dbedcc512928e3cf6755c5aa4b52