■ 皇道派(こうどうは)

昭和前期、陸軍部内で統制派と対立した一派閥。
荒木貞夫・真崎甚三郎らが中心となり形成。
荒木の陸相就任で勢力を拡大した。
尉官級の青年将校を主体とし、彼らは北一輝の影響を受け、
直接行動により天皇親政の国内改革を実現しようとはかり、
左官級中堅将校中心の統制派と対立した。真崎教育総監の
罷免で対立が激化し、相沢事件、二・二六事件を
起こしたが、事件後、統制派が唱えた粛軍により没落した。


■ 統制派(とうせいは)

昭和前期、皇道派を抑え主導権を握った陸軍部内の一派閥。
1931年十月事件失敗後、革新派のうち中央官庁勤務の
中堅将校を中心に形成。政財界と結び合法的手段による
覇権確立を目指し、直接行動を主張する皇道派と対立した。
軍部内の統制を唱え、二・二六事件を機に皇道派を一掃し、
軍部の実権を握って軍部独裁を推進した。中心人物に
永田鉄山、東条英機、板垣征四郎がいる。


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