米軍基地のPFOS流出、調査値やっと発表 日米の合意待ち4カ月 [沖縄はいま]:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/sp/articles/ASPDX667MPDXTIPE019.html

 沖縄県は28日、うるま市の米軍基地内で、発がん性が疑われる有機フッ素化合物「PFOS(ピーフォス)」が国の水質管理の目安(暫定目標値、1リットルあたり50ナノグラム以下)の
1660倍の濃度で検出されるなどしたと発表した。県の結果は約4カ月前に報告していたが、公表に必要な日米両政府の合意が得られずにいたという。

 現場は、沖縄本島中部に広がる米陸軍貯油施設のうち、うるま市内にある「金武湾第3タンクファーム」。今年6月10日、基地内の貯水槽からPFOSなどを含む水が最大でドラム缶12本分(約2400リットル)流出し、
国と県は同月28日、日米地位協定の環境補足協定に基づいて、米軍とともに立ち入りし、貯水槽に残っていた水を調査した。県によると、結果の公表は日米両政府による日米合同委員会の合意を得ることが条件となっていたという。

 県は7月末に出た結果を8月13日に防衛省に報告。約1カ月後、防衛省から「公表について引き続き協議を行う」と連絡を受けていた。今回、日米の合意が得られたと防衛省から連絡を受け、公開に至った。

 12月初旬、地元紙が非公表…

この記事は会員記事です。残り318文字
無料会員になると月5本までお読みいただけます
無料登録して続きを読む