途上国の教育支援に取り組む千葉県松戸市のNPO法人「なかよし学園プロジェクト」は、政府が調達し、
廃棄処分が決まった布製の「アベノマスク」に刺しゅうを入れるなどしてオリジナルマスクに作り替えてもらい、
アフリカの途上国に届ける活動を始めた。代表の中村雄一さん(43)はマスクの製作を呼びかけている。

中村さんは、新型コロナウイルスの感染対策が十分でないアフリカの国に、寄付を募って集めた布マスクを送る活動を継続中。
今年1月に約3200枚をコンゴ(旧ザイール)に届け、4月から5月にウガンダとルワンダで約1万枚を手渡した。

大量のアベノマスクが廃棄されることを知り、世界の共通語への機運が高まる「MOTTAINAI」を発信する機会と考えた。
そのままではなく、一枚一枚に参加者の思いを込めてもらう。中村さんは「一手間掛けて世界に一つだけのマスクにする」と強調する。
中村さんと家族もオリジナルマスクを作っている。

参加希望者は、来年1月14日までに厚生労働省のホームページからマスクの引き受けを申請。
マスクが届いたら、刺しゅうでメッセージやイラストを入れたり、ワンポイントのアクセサリーを入れる。
マスクの引き受けが100枚単位のため、仲間や団体での参加が望ましいとしている。

中村さんは来年3月にコンゴ(旧ザイール)とルワンダを訪問予定で、その際に集まったマスクを持っていくという。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/151540
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