津田沼パルコ閉店発表 地元客、尽きぬ思い出 街との絆実感した大型店 【2021年回顧 取材メモから】


大きな出来事の際に県民の反応を聞く街頭取材は、断られる確率が高い。ところが今回は違った。驚きの声とともに、人生の一こまに重ねて思い出を語ってくれる人ばかりだった。

 2月24日、JR津田沼駅北口の大型商業施設「津田沼パルコ」の2023年2月末閉店が発表された。第1報を書いて急行した同駅前。習志野市の50代男性は「子どもの頃にできて津田沼も都会になったと思った。バブル期の学生時代はブランド物を買った。青春の一ページ」と残念がる。

 別の50代男性は同店を出た直後。絶句に続き「在宅勤務が多いので久しぶりの外出はパルコと思って来た。好きな本屋さんもあるのにさみしい」。70代女性も「会社勤め時代は服をよく買った。『津田沼ってどんな所』と聞かれれば『パルコがある街よ』と答えるくらい華やかさの象徴。最近はあまり行かなくなったけれど」としんみり。周辺商店主も地区の集客の柱の喪失を心配してうなった。
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