来年2月から12〜18歳の青少年に拡大適用される予定の「ワクチンパス(接種証明・陰性証明書)」が違憲だとして、高校3年生と市民らが憲法裁判所での審判を求めた。

 高校3年生のヤン・デリムくんら請求人およそ40人は10日午後、ソウル市内にある憲法裁判所前で記者会見を開き、防疫パスは違憲だと訴えた。

 ヤンくんはこの日、審判請求理由について「僕は高校3年の受験生で、学校で一生懸命勉強しなければならない状況だが、政府の防疫措置があまりに不当であるという思いから、政府を相手に憲法裁判所での審判を請求する」と説明。

その上で「アメリカ疾病予防管理センター(CDC)をはじめとする世界有数の研究機関の報告によると、デルタ株への感染の場合、ワクチン接種者も未接種者と同水準の感染力をもつという」とし、「それにも関わらず、ワクチン接種完了者に比べて未接種者の日常をより厳しく制限しようとする政府の方針は合理的な理由や根拠がなく、主観の差別によって平等権を侵害している」と主張した。

 また「憲法上、基本権を重大かつ広範囲に侵害しており、動員できるすべての手段を通じて韓国の法治主義と憲法が保障した国民の基本権を守るために最後まで最善を尽くす」としたヤンくんは、「国民の健康と生命を脅かすムン・ジェイン(文在寅)大統領など防疫パスに関与した責任者らに対し、最後まで法的責任を問う」と強調した。

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