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MMTがJGPを必要とする論理

反緊縮・積極財政の立場から現代貨幣理論に関心を持った人の多くが、
筋金入りのMMTerの「MMTから就業保証プログラム(JGP)は絶対に外せない」との論理を理解できずに苦しむが、
MMTはマルクス主義→新左翼の系譜の経済思想なので、賃金労働を奴隷制に陥らせないことが大前提としてある。

JGPは政府が提供する最低賃金の仕事で「健康で文化的な最低限度の生活」が送れることを可能にする。

資本家に主導権を握らせないために、貨幣価値の担保から土地と資本を排除して労働と直結させる「労働本位制」
あるいは「最賃本位制」とでも言えるアーキテクチャになるのも必然である。
通貨供給と労働供給をリンクすることで「通貨の堕落」を防ぐ制度的安全装置(inflation anchor)になっていることも、JGPが外せない理由である。

貨幣価値を金銀や外貨や土地や(抽象的な)税収ではなく、健康で文化的な最低限度の生活を可能にする労働と結び付けて担保することにJGPの意義と役割がある。