>>426
書いてあんじゃねーか
確認しちまったぜ

「『ファ(ッ)ショに近き者は絶対に不可』『首相は人格の立派なる者』などに加え、『協力内閣と単独内閣などは問ふ処にあらず』とあります。ここがポイントです」
 ――協力内閣、単独内閣とは?
 「犬養の次の内閣をめぐっては、二つの有力な案がありました。一つは、陸軍が支持する平沼騏一郎(きいちろう)・枢密院副議長を首相とする『協力(連立)内閣』案。もう一つは、犬養の後に与党・政友会総裁となった鈴木喜三郎を首相にする西園寺の『単独内閣』案です。鈴木が首相となれば政党政治は保たれましたが、天皇は再考を求めたと私は見ています」
 ――なぜそう考えるのですか。
 「犬養の一つ前の若槻礼次郎内閣が倒れた時に、一つのヒントがあります。ここでも『次は協力内閣で』との声が上がったのですが、西園寺が単独内閣を唱え、犬養内閣ができました。西園寺はまた、軍部に近い平沼による協力内閣はあり得ないとし、天皇もそのことは十分わかっていました」
 「天皇の希望は一見、協力内閣か単独内閣かの選択肢を示したように読めます。しかし、西園寺の『単独』へのこだわりを踏まえると、天皇は『今度は単独にこだわらず、人格重視で首相を選んだらどうか』と示唆したと考えられるのです。西園寺も天皇の示唆を理解し、結果、穏健派ながら政党とは関係を持たない海軍の重鎮、斎藤実(まこと)が次の首相に就きました」

西園寺は政党政治を「中断させた」 そして軍部がさらに台頭

ウンヌン