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来年6月の宝生流能楽公演へ意気込み 鶴岡、20代宗家

旧庄内藩主酒井家入部400年記念として来年6月に開かれる宝生流能楽公演に先立ち、第20代宗家の宝生和英さん(35)が29日、鶴岡市の荘内神社を訪れ、公演への意気込みを語った。

 皆川治鶴岡市長や同神社の石原純一宮司ら約20人と面談した。宝生流能楽師の辰巳大二郎さん(38)が公演の概要を説明。皆川市長は「公演を庄内全体が心待ちにしている。官民がしっかり連携して準備を進めていく」とあいさつした。宝生さんは「400年後も市民に庄内藩を大切に思ってもらえるよう演じたい」と話した。

 公演は来年6月14、15日に同神社と荘銀タクト鶴岡(市文化会館)で開かれる。能楽で最も古い歴史を持つ演目「翁(おきな)」の上演や、一般公募で集まった市民による狂言や能などの体験も行われる。