着々と進む「札幌2030」の招致活動

独誌の疑問「東京オリンピックを忘れた日本よ、もう次の大会に精を出すのか」

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開会まで市民の抗議が続き、期間中に新型コロナウイルスの感染が拡大した2021年の東京オリンピック。財政的にも大きな負債を残したにもかかわらず、政治家たちはもう次のオリンピック開催に向けて招致を進めていると、独誌が疑問を呈する──。

負の遺産を残した東京五輪


独誌「シュピーゲル」のヴィーラント・ワグナー記者は、2021年東京オリンピックを振り返り、政治家たちがすでに次の大会開催に向けて精を出していることに疑問を投げかける。

ワーグナー記者が疑念を抱くのは、東京大会が大きな負の遺産を残したにもかかわらず、札幌が2030年の冬季オリンピックの招致活動を進めていることだ。

2021年夏に「パンデミック中に開催された東京夏季オリンピック」は、「激しい論争を巻き起こし」、開催にあたって市民から反発を受けた。にもかかわらず、その日々は「ほとんど忘れ去られている」と述べる。