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YKKAP、樹脂サッシの販売比率上昇。住宅用で「アルミ離れ」進む
https://news.yahoo.co.jp/articles/6311e6648507840e362c088f2b8c86610c5e680b
YKKAPで住宅用サッシの樹脂化が進んでいる。樹脂サッシの販売比率(セット数ベース)は今年度31%と、4年前に比べ10ポイント上昇する見通し。アルミ樹脂複合と合わせると、樹脂系サッシの比率は70%と同比14ポイント増加する。一方、アルミ製は30%と14ポイント減少する見通し。サッシのアルミ離れが進んでいる。
堀秀充社長は22日に都内で開いた会見で、一部の住宅用製品分類について今年度の販売セット数見通しを発表した。樹脂サッシが前年度比20%増と見込むほか、供給能力を超える受注増で納期遅延が発生。「10月に最長39日、現在は23日の遅れが出ている。遅延が無くなるのは2月になる予定」と堀社長は報告した。
アルミ樹脂複合サッシの今年度販売セット数は前年度比14%増になる見込み。住宅の高断熱化需要を背景に樹脂系窓の引き合いが強まっている。
一方、アルミサッシは同8%減。好調な樹脂系との差が開いており、サッシにおけるアルミ製の販売比率は17年度44%、18年度37%、19年度36%、20年度33%、21年度(推定)30%と年々落ち込んでいる。
今後、同社内でアルミ形材の使用量増が見込めるのは、ビル用建材の分野とみられる。ビル用サッシなどを手掛けるビル事業では、アルミ製防火内窓の新商品を発売したり、工場を増築したりするなど、シェア拡大に向けた取り組みを推進。同事業の今年度売上高は同9%増で、受注については新築・改築ともに同13%増を見込むなど好調だった。
同社は「一部でアルミ樹脂複合サッシの製品はあるが、ビル用は耐風圧性能や水密性能への要求が高く、現時点ではアルミ製が主力ラインアップ」と説明。今後、樹脂系サッシで強度面などの課題が研究開発によってクリアされるかに注目が集まる。