「エコノミスト」の予測はこれよりさらに厳しい。生産性上昇率は1.1%と、他の先進国よりもさらに低く見ており、その結
果、2050年時点では日本人の所得水準は米国の半分、ドイツの2/3、中国にもほとんど追いつかれる、という惨めな有様だ。1990年のバブル崩壊以降、「エコノミスト」は政治、経済の両面で日本はグローバリゼーションや情報革命といった世界規模
変化について行けず、先進国グループから脱落しつつある、との厳しい見方を一貫してとってきているが、そのような見方がこ
こでも表れている。驚くべきことに、韓国に対しては日本とはまったく逆に極めて明るい。2050年には米国を抜いて世界で最も豊かになる、と予測している。にわかには信じ難いが、グローバリゼーションへの果敢な取り組み、IT活用の進展、熱心な英語
教育などが評価されたものと見られる。

http://www.fujitsu.com/jp/group/fri/column/opinion/201211/2012-11-2.html