エイチ・アイ・エス(HIS、澤田秀雄会長兼社長)は12月24日(金)、子会社であるミキ・ツーリストとジャパンホリデートラベル(JPH)がGo Toトラベル事業で不正に補助金を受給した疑いに関して、調査委員会の報告書を公表した。不正受給額は、最大で6億8329万円。全額がHIS元社長で平林朗氏が社長を務めるホテル運営会社JHAT(ジェイハット)との取引によるもの。調査委員会委員長の荒竹純一弁護士は「宿泊した事実はほとんどなかった」と述べた。

 ミキ・ツーリストは、4080万円を不正に得た。このうち、Go To給付金は2856万円。地域共通クーポンは1224万円。

 具体的には、同社はJHATと20室60泊分(1室4人)を1室1泊6万8000円、合計8160万円で買い取る契約を締結。延べ4800泊のうち実際に宿泊がなされたのは114泊だった。

 調査委員会は、ミキ・ツーリストが受け取った地域共通クーポンより高額な客室買取契約金などを支出しながら、JHATから同契約金を補填できる実態のない同社ホテルの販促活動協賛金などを得て、「給付金を両社で折半できるようにした」と指摘した。

 JPHは、給付金3億1249万4000円と地域共通クーポン3億3万円の合計6億4249万4000円を不正に受給していた。JHATから4社の団体顧客5万5053人を紹介されたうえで、1泊1人4万円の研修付き宿泊プランを販売するよう提案され、応諾していた。このことから、「JPHは主観的意図がなかった」(調査委員会)と結論付けた。

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