「給食は食べ残してよい」 教育評論家・親野智可等さんインタビュー

完食しても海外の飢えは救えない

 食べ残しを悪とするのは、日本の文化的な刷り込みだ。「好き嫌いする子は困難から逃げる大人になる」という指摘があるが、子どもは得意なことを一点突破で伸ばしてあげると、後から他もできるようになる。  
最近気になっているのは、食品ロス削減を掲げて完食指導する動きだ。「外国には貧しくてご飯を食べられない子どももいる」と訴えるが、
目の前の児童が給食を嫌々完食したところで、外国の飢えた子が救われるわけではない。食品ロスは社会の仕組みから生じるもので、大人の責任で改善するべきことだと思う。

https://www.at-s.com/news/article/shizuoka/1006388.html?news=1004887